SUS443j1について
SUS443j1とは
省資源型高耐食フェライト系ステンレス鋼
<21クロムステンレス>
ニッケル、モリブデン無添加でSUS304と同等以上の耐食性
SUS443j1(JFE443CT)の特長
1.優れた耐食性
2.価格優位性・安定性
3.優れた成形性
4.優れた物理的特性
□SUS304との違い□
大きく違う点は「クロム含有量」と「ニッケルの使用」です。
・クロム含有量
ステンレスが鉄と比べて錆にくいとされているのは、レアメタル(希少金属)の一種のクロムを
含むからです。
このクロム含有率が高い程、耐食性が高くなり錆びにくい材料となります。
・ニッケル使用
クロムと同じくレアメタルのニッケル。
ニッケルもまた耐食性を高める元素です。
SUS304・・・・ニッケルを含むステンレス「オーステナイト系」
18-8ステンレス(18%クロム-8%ニッケル)
SUS443j1・・ニッケルを含まないステンレス「フェライト系」
21ステンレス(21%クロム)
と分かれます。
SUS443j1は、フェライト系ステンレスの耐食性を高めた材料で、SUS304と同等以上の
耐食性を実現したステンレスです。
※ニッケルは将来的に枯渇すると言われる元素である為、高価な元素とされています。
・まとめ
これまで、SUS304はニッケルを含んでるが故に高価なステンレスとされています。
また、ニッケルの価格が高価であり、不安定である為にSUS304の価格も大きく左右されます。
それに対し、SUS443j1の価格はニッケルを含まない事で安価で安定性もあり、且つクロムを
多く含む事でSUS304と同等以上の耐食性を併せもつステンレスとされています。